日国友の会



現在「会員登録」「お問い合わせ」は休止しております。ご不便をおかけしますがご了承ください。(2024年3月28日)

かこうきりゅう【下降気流】

読者カード 用例 2022年05月13日 公開

2021年05月23日 ubiAさん投稿

用例:上昇氣流の爲に生ずる積雲が、下降氣流其他の原因で消滅した跡には、此等の凝縮核の集合した層が取り殘される。
『塵埃と光』 1922年5月 寺田寅彦
語釈:〔名〕下向きの大気の流れ。地形の斜面を風が吹き降りる時、前線面に風が吹き降りる時、高気圧で風が吹き出てゆく時などに起こる。この気流のあるところでは、気温が断熱的に上昇し、好天気をもたらす。←→上昇気流。

コメント:投稿例(1926)よりもさかのぼります。初出(大正十一年五月、科學知識)とあります。

編集部:2006年10月30日付けで、末広鉄男さんに、『訪欧大飛行誌』(1926)の例をご紹介いただいていますが、さらに、4年さかのぼることになります。

著書・作品名:塵埃と光

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1922年5月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:241ページ本文11行目〔『寺田寅彦全随筆二』、一九九二年一月七日第一刷発行〕

発行元:岩波書店