日国友の会

じしんぎ【時辰儀】

読者カード 用例 2022年12月15日 公開

2021年09月16日 ubiAさん投稿

用例:此塔を利用して遠近の海岸を航海しつゝある船舶に正確な時刻を電報し航海に最も必要な時辰儀の調整をさせたらよからうといふ事を建議した。〔八十一〕
『話の種』 1908年5月20日 寺田寅彦
語釈:〔名〕(2)温度、気圧の変化などの影響を受けることがきわめて少ない正確な携帯用時計。天文観測や航海などに用いる。クロノメーター。経線儀。

コメント:第二版では辞書類(1881)のみで、文例が載っていないので。(2)の例といえるでしょうか。初出(明治四十一年五月二十日、東京朝日新聞)とあります。

編集部:第2版では、『五国対照兵語字書』(1881)の例が添えられています。

著書・作品名:話の種

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1908年5月20日

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:479ページ本文3行目〔『寺田寅彦全集第六巻』、一九五〇年一〇月五日 第一刷発行 一九八六年一月七日 第二刷発行〕

発行元:岩波書店