日国友の会



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ふし【節】

読者カード 用例 2023年01月20日 公開

2021年10月19日 ubiAさん投稿

用例:何處も拘束されぬ細長い棒が、空中で自由に横振動をする時には、其の兩端は何時でも振動の腹、卽ち振幅の最大な處になる。色々振動の仕方のある中で、一番振動數の少ないものでは、棒の中央が亦腹になり、兩端からざつと全長の四分の一位の處に節、卽ち横振動のない處が出来、
『船艇の振動に就て』 1907年1月 寺田寅彦
語釈:〔名〕(22)定常波で振幅がゼロまたは極小となるところ。←→腹。

コメント:第二版には用例が載っておらず、投稿例(1892)よりも新しいですが、一例しかないので、とりあえず。初出(明治四十年一月、東洋學藝雜誌)とあります。

編集部:2009年5月6日付けで、古書人さんに、『東洋学芸雑誌』(第9号第127号、1892.04.25)の例をご紹介いただいています。

著書・作品名:船艇の振動に就て

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1907年1月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:32ページ本文6行目〔『寺田寅彦全集第八巻』、一九五〇年一二月五日 第一刷発行 一九八六年三月五日 第二刷〕

発行元:岩波書店