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しつりょう【質量】

読者カード 用例 2023年01月25日 公開

2021年11月06日 ubiAさん投稿

用例:此れは地球の質量がいくらかといふと同じ樣な事になります。
『地球內部の構造に就て』 1912年2-3月 寺田寅彦
語釈:〔名〕(2)物体が有する固有の量。物体の慣性はこれが大きいほど大きく、その意味で物体に働く力とそれによって生じる加速度との比を慣性質量という。また、これが大きいほどそれに働く重力は大きく、その意味で地上の任意の点で物体に働く重力とそれによって生じる重力加速度との比を重力質量という。相対論によって両者は一致することが証明されている。相対論によれば質量はエネルギーの一形態で、物体の速さが光速度に近づくとともに増加する。

コメント:第二版に載っている辞書類(1881)以外の文例の投稿例(1915)よりもさかのぼるので。初出(明治四十五年二―三月、天文月報)とあります。

編集部:2021年4月7日付けで、寺田寅彦『物質とエネルギー』(1915)の例をご紹介いただいていますが、さらに、3年さかのぼることになります。

著書・作品名:地球內部の構造に就て

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1912年2-3月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:84ページ本文10行目〔『寺田寅彦全集第八巻』、一九五〇年一二月五日 第一刷発行 一九八六年三月五日 第二刷〕

発行元:岩波書店