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タンデム

読者カード 語釈 2023年01月29日 公開

2021年11月16日 ubiAさん投稿

用例:此時器械の破損せぬ樣に徐に落下せしむる爲に或は傘を附し、或は別にタンデムと稱する氣球を初めから連結して置く。(100ページ本文1行目)
第三圖〔省略〕のやうな傘(パラシュート)を附したものもあり、或は連結氣球(タンデム)と稱して、もう一つ別に破裂せぬ氣球を附けたのもある。(111ページ本文7行目)
『高層氣象の硏究(I)』 1912年11月 寺田寅彦
語釈:(英 tandem)連結した気球(のうちの一方)。

コメント:第二版にはこの語釈では載っていないようなので。一つはルビでの例です。気球の例ですが、広く捕らえると「〔名〕(英 tandem)(動物・座席・部品などが)縦に並んだ様子。縦並び。〈cf.ランダムハウス英和大辞典〉」のものを広く指している一例のようにも思えます。初出(大正元年十一月、東洋學術雜誌)とあります。

編集部:第2版の語釈は「(1)縦に座席が二つ並んだ二人乗り自転車。(2)縦につないだ二頭馬車。(3)オートバイに二人乗りすること」となっていますが、さらに用例をあつめて整理したいところです。

著書・作品名:高層氣象の硏究(I)

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1912年11月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:100ページ本文1行目〔『寺田寅彦全集第八巻』、一九五〇年一二月五日 第一刷発行 一九八六年三月五日 第二刷〕

発行元:岩波書店