むでんき【無電機】
読者カード 用例 2023年05月23日 公開
用例: | それで今度は當時使つて居た實際の無電機を借りて來て、 |
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『球皮事件』 1938年9月10日 中谷宇吉郎 | |
語釈: | 〔名〕「むせんでんしんき(無線電信機)」に同じ。 |
コメント:第二版の用例(1946)よりさかのぼります。初出紙誌不明と「中谷宇吉郎集第一巻(岩波書店)後記」にあり、文末に(昭和十三年一月)とありますが執筆年月であるようなので、「冬の華」の発行日としておきます。
編集部:第2版では、本多秋五『芸術・歴史・人間』(1946)の例が早いのですが、さらに、8年さかのぼります。ちなみに、「無線電信機」の語釈は「無線電信を行なう装置。発信装置として電波を送り出す部分と、受信装置として送られてくる電波を受ける部分とからなる」となっています。
著書・作品名:球皮事件
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1938年9月10日
著者・作者:中谷宇吉郎
掲載ページなど:259ページ本文12行目〔中谷宇吉郎『冬の華』、1938年9月10日第1刷発行、1993年10月7日第8刷発行〕
発行元:岩波書店