日国友の会

パラけっしょう【ー結晶】

読者カード 項目 2023年11月20日 公開

2022年11月02日 ubiAさん投稿

用例:実を言えばタバコ・モザイクウイルスの針状の結晶は縦軸の方向への分子の並び方に規則性のないパラ結晶ともよばれるやや不完全なものでしたが、〔第三部・第三章〕
『生物と無生物の間』 1956年 川喜田愛郎
語釈:〔名〕(英 para-crystalの訳語)原子が規則的にならんで見えるが、細部を見ると必ずしもそうではない構造を持つ結晶をいう。高分子結晶では、分子鎖の末端や、結晶表面の分子鎖折りたたみなどの構造欠陥となる不規則な部分を多く含み、結晶の格子構造が大きく乱れ、三次元的に理想的な構造を示さない。このような構造では、距離が離れるに従い周期性をもつ構造(結晶)が失われていき、R. Hosemannによってパラクリスタルと命名された。(cf.デジタル化学辞典(第2版)「パラクリスタル」)

コメント:項目が載っていないようなので。

編集部:第2版では、立項されませんでした。

著書・作品名:生物と無生物の間

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1956年

著者・作者:川喜田愛郎

掲載ページなど:146ページ本文9行目〔岩波新書(青版)245、1956年7月10日 第1刷発行、2008年7月18日 第27刷発行〕

発行元:岩波書店