日国友の会

にっぱつ【日発】

読者カード 項目 2024年02月12日 公開

2022年12月31日 ubiAさん投稿

用例:この種の積雪調査は、一時中絕してゐたが昨年になつて只見川の流域について同じく菅谷博士の手によつて行はれた。それは舊日發の委囑によつて爲されたものである。
『雪は資源である』 1952年 中谷宇吉郎
語釈:「日本発送電」の略称。日中戦争期の戦時体制下、国による電力事業の管理統制を目的として昭和14年(1939)に設立され、全国の発電・送電施設を一元的に管理・運営した国策会社。昭和17年(1942)には配電事業が全国9地域別に統合され、電気事業は国の管理下に置かれた。敗戦後の昭和26年(1951)、電気事業再編成令により日本発送電は配電会社9社とともに解散。発電・送電・配電を一貫して行う地域独占の電力会社9社に再編された。(cf.デジタル大辞泉「日本発送電」)

コメント:項目が載っていないようなので。デジタル大辞泉「日発」は、「⇒日本発送電」となっています。初出「『国立公園』第二十九号」(昭和二十七(一九五二)年四月一日発行)と「中谷宇吉郎集第五巻(岩波書店)後記」にあります。

編集部:第2版では、立項されませんでした。「日本発送電」を本見出しとしたいところではあります。

著書・作品名:雪は資源である

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1952年

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:282ページ本文4行目〔『イグアノドンの唄』、昭和二十七年十二月二十日 發行〕

発行元:文藝春秋新社