はじめはしょじょのごとくのちはだっとのごとし【始めは処女の如く後は脱兎の如し】
読者カード 用例 2023年05月18日 公開
用例: | 近ごろ聞く、生糸、景気有りと。将に時を待って大利を釣らんとす。商法は詭道、始めは処女の如く、終りは脱兎の如きに在り。〔三・新橋鉄道〕 |
---|---|
『東京新繁昌記』 1874-76年 服部誠一 | |
語釈: | (「孫子‐九地」に「始如処女、敵人開戸、後如脱兎、敵不及拒」とあるのによる)はじめは弱々しく見せかけて欺き、のちには見ちがえるような強い力を示す。 |
コメント:2版には辞書の例が添えてあるだけなのでとりあえず。
編集部:第2版では、『譬喩尽』(1786)の例が添えられています。
著書・作品名:東京新繁昌記
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1874-76年
著者・作者:服部誠一
掲載ページなど:71ページ後ろから1行目〜72ページ1行目〔『新日本古典文学大系明治編1開化風俗誌集』、2004〕
発行元:岩波書店