おっとせい【膃肭臍】
読者カード 用例 2023年03月24日 公開
用例: | ヲツトセイ 膃肭獣 北海ニ棲ム獣ナリ、漢人大ニ滋補ノ効アルヿヲ稱シテ膃肭劑ノ名アリ |
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『博物教授書(文部新刊小學縣圖 巻3)』 1876年 田中芳男 撰 | |
語釈: | (1)アシカ科の哺乳類。雄は体長約二メートル、雌は約一・四メートル。全身ビロード状をした暗褐色の体毛におおわれる。耳殻とかたい口ひげがある。四肢は扁平なひれ状で遊泳に適し、主食は魚類。一夫多妻で、一頭の雄のまわりに一〇頭から数十頭の雌が集まる。繁殖地は北太平洋のチュレーニー島(海豹島)、コマンドル諸島、プリビロフ諸島で、冬は南方に回遊し房総沖まで南下する。毛皮は良質で、敷皮やオーバーに利用される。きたおっとせい。おっと。かいくじん。学名はCallorhinus ursinus |
コメント:膃肭獣と書いてオットセイと読む例がかなりあるようなので
編集部:第2版では、内田魯庵『くれの廿八日』(1898)からも「膃肭獣」の例が引かれています。
著書・作品名:博物教授書(文部新刊小學縣圖 巻3)
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1876年
著者・作者:田中芳男 撰
掲載ページなど:七丁オ下段1行目
発行元:錦森堂