ねちっこさ
読者カード 項目 2024年04月25日 公開
用例: | 要するに詰物をした等身大の人形で、これを相手にタックルの練習をするわけだが、妙に重たくて、グニャリとしてゐて、レスリングといふスポーツの、肉體的なねちつこさが、その强烈な⿈いろにもよく出てゐる。 |
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『合宿の⾭春 人體まことに不思議―レスリングの練習風景』 1964年 三島由紀夫 | |
語釈: | 〔名〕(「さ」は接尾語)ねちっこいこと。また、その度合。 |
コメント:投稿例(1974)よりもさかのぼります。第二版には項目が載っていないようですが、デジタル大辞泉には「ねちっこい」の項目に、「[派生]ねちっこさ[名]」とあります。文末に「<初出>報知新聞・昭和三十九年九月八日」とあります。
編集部:2008年1月10日付けで、末広鉄男さんに、『世界の映画作家24』(1974)の例をご紹介いただいていますが、さらに、10年さかのぼります。
著書・作品名:合宿の⾭春 人體まことに不思議―レスリングの練習風景
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1964年
著者・作者:三島由紀夫
掲載ページなど:305ページ本文7行目〔『三島由紀夫全集 第三十一卷』、昭和五十年十一月二十五日発行 昭和五十五年七月二十日三刷〕
発行元:新潮社