まつやまかがみ【松山鏡】
読者カード 用例 2024年04月29日 公開
用例: | 黑船がやつてくるまでは、「松山鏡」の話ではないが、日本人は、いはば鏡のない國に住んでゐて、自分の顏も滿更ぢやあるまい、とおぼろげながら信じてゐた。 |
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『お茶漬ナショナリズム アメリカ風の美女』 1966年 三島由紀夫 | |
語釈: | 【一】〔名〕昔話。(1)鏡を知らないことを趣向とする笑話。親爺が上方見物に行って鏡を見、父親がいると思って買って帰るが、娘が見て、若い女を連れて来たと思う筋の話。 |
コメント:第二版には用例が載っていないので。【一】(1)の例といえるでしょうか。文末に「<初出>文藝春秋・昭和四十一年四月」とあります。
編集部:第2版では、用例が入りませんでした。
著書・作品名:お茶漬ナショナリズム アメリカ風の美女
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1966年
著者・作者:三島由紀夫
掲載ページなど:287ページ本文2行目〔『三島由紀夫全集 第三十二卷』、昭和五十年十二月二十五日発行〕
発行元:新潮社