日国友の会



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ジンクス

読者カード 用例 2024年05月07日 公開

2023年04月05日 ubiAさん投稿

用例:每年の吉例で、大晦日の晩は徹夜して机に向つた。大して仕事が捗るわけではない。ただこの習慣が私のジンクスなのである。
『退屈な新年―新春雜記』 1954年 三島由紀夫
語釈:〔名〕(英 jinx 英語では、縁起の悪い人、ものをいう)縁起の悪いこと、または縁起の良いこと。また、縁起をかつぐ対象となるものごとをいう。たとえば新人で活躍した翌年は一年目ほどには活躍できない(=二年目のジンクス)や、PK戦になれば負けないといった類。

コメント:投稿例(1926、ジンクス(不吉))よりも新しいですが、「縁起の良いこと。また、縁起をかつぐ対象となるものごとをいう。」の例として。文末に「<初出>新潮・昭和二十九年三月」とあります。

編集部:原義を離れた日本的な用法を裏付ける貴重な例ですね。

著書・作品名:退屈な新年―新春雜記

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1954年

著者・作者:三島由紀夫

掲載ページなど:368ページ本文3行目〔『三島由紀夫全集 第二十六卷』、昭和五十年六月二十五日発行〕

発行元:新潮社