日国友の会



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ハリウッドえいが【ー映画】

読者カード 項目 2024年05月07日 公開

2023年04月06日 ubiAさん投稿

用例:ハリウッド映畫のおかげで、あらゆる歷史的環境は、新奇な感を失つたなまぬるいリアルなものになつてしまつた。
『荒唐無稽』 1954年 三島由紀夫
語釈:〔名〕映画の都とうたわれたアメリカ、ロサンゼルス郊外ハリウッドでつくられた映画の総称。アメリカのメジャー撮影所(MGM、パラマウント、ワーナー・ブラザース、20世紀フォックス、RKO、コロンビア、ユニバーサルなど)のほとんどすべてが、ハリウッド、ないしはその周辺にスタジオをもち、そこで映画製作を行っていたため、この呼び名となった。ハリウッド映画が全盛を誇ったのは1920年代から1950年代にかけてである。その間、毎年500本近い作品が製作され、ミュージカル、コメディ、西部劇、ギャング映画、フィルム・ノワール(暗黒映画)などの多彩なジャンル、スクリーンを彩る華麗なスターたち、アクション満載のロマンティックでスリリングな物語、絢爛 (けんらん) 豪華な衣装やセット、美しい映像や流麗な音楽によって世界中の観客を魅了した。「映画工場」としてのハリウッドは過去のものとなったが、アメリカの映画会社の多くは現在もハリウッドを拠点としており、個人の表現手段としての映画、社会変革の道具としての映画とはしばしば対極にある、製作費をかけた利潤追求型の、娯楽の王道としての映画という意味で、「ハリウッド映画」ということばは現在も生き続けている。(日本大百科全書(ニッポニカ)「ハリウッド映画」)

コメント:項目が載っていないようなので。文末に「<初出>映画の友・昭和二十九年七月」とあります。

編集部:第2版では、この語形では立項されませんでした。

著書・作品名:荒唐無稽

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1954年

著者・作者:三島由紀夫

掲載ページなど:409ページ本文12行目〔『三島由紀夫全集 第二十六卷』、昭和五十年六月二十五日発行〕

発行元:新潮社