日国友の会

ニュートロン

読者カード 用例 2024年05月15日 公開

2023年04月14日 ubiAさん投稿

用例:ニウトロン、プロトンの衝突の計算は、書いたものをお送りしましょう。計算はニウメリカルでありますから
『湯川秀樹宛朝永振一郎書簡-一九三五年二月七日』 1935年2月7日 朝永振一郎
語釈:〔名〕(英 neutron)「ちゅうせいし(中性子)」に同じ。

コメント:辞書類からの投稿例(1935、ニュートロン)と同じ年ですが、表記が異なり、文例の投稿例(1938、中性子(ニュートロン))よりもさかのぼるので。とりあえず。

編集部:004年5月28日付けで、古書人さんに、石原純『自然科学的世界像』(1938)からの例をご紹介いただいていますが、さらに、3年さかのぼることになります。2005年9月17日付けでは、末広鉄男さんに、石原純『理化学辞典』(1935)の例もご紹介いただいていますね。ちなみに、「中性子」の語釈は「原子核を構成する素粒子の一つ。記号1/0nまたはn 質量は陽子よりわずかに大きく、電気的には中性。半減期一二・八分で陰電子崩壊(β- 崩壊)により陽子となるので天然には単独では存在しない。核反応によって発生し、放射性核種の製造、放射化分析、中性子線回折による結晶構造の研究などに広く用いられる。ニュートロン」となっています。

著書・作品名:湯川秀樹宛朝永振一郎書簡-一九三五年二月七日

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1935年2月7日

著者・作者:朝永振一郎

掲載ページなど:205ページ本文4行目〔『朝永振一郎著作集 別巻2 日記・書簡』、1985年7月8日 発行〕

発行元:みすず書房