さめざめ【潸々】
読者カード 用例 2023年05月15日 公開
用例: | お孝の彼を抉(えぐ)った手は、ここに唯天地一つ、白き蛇(くちなわ)のごとく美しく、葛木の腕に絡(まつわ)って、潸々(サメザメ)と泣く。〔振袖(六五)〕 |
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『日本橋』 1914年 泉鏡花 | |
語釈: | 〔副〕(多く「と」を伴って用いる)(1)しきりに涙を流して静かに泣くさまを表わす語。 |
コメント:
編集部:第2版では、当て字の例を添えることができませんでした。
著書・作品名:日本橋
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1914年
著者・作者:泉鏡花
掲載ページなど:288ページ10行目
発行元:千章館