日国友の会

にたいもんだい【二体問題】

読者カード 項目 2024年05月23日 公開

2023年04月22日 ubiAさん投稿

用例:三つの天体間に、互いに万有引力が働いている場合の運動となると、これは昔から三体運動と呼ばれて、解けない問題になっている。ただ一つの星の影響が、ごく弱いときは、二体問題に補正項が加わるという形で、近似的に解ける。前にいった海王星の発見なども、この近似解をかさねていってできたのである。三体問題でさえ解けないのであるから、四つ、五つとなったら、とうてい解けない。〔九〕
『科学の方法』 1958年 中谷宇吉郎
語釈:〔名〕物理学で、相互作用する2個の質点からなる系の運動を規定する問題。共通の重心を回る一体の問題に帰着でき、古典力学では解析的な解が得られる。ニュートンの万有引力に従う天体の運動や原子核の周りを回る電子の古典力学的な運動を扱うことができる。(デジタル大辞泉「二体問題」)

コメント:項目が載っていないようなので。

編集部:第2版では、立項されませんでした。

著書・作品名:科学の方法

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1958年

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:187ページ本文13行目〔『科学の方法』岩波新書(青版)313、昭和33年6月17日 第1刷発行〕

発行元:岩波書店