日国友の会

カルス

読者カード 用例 2024年06月01日 公開

2023年04月29日 ubiAさん投稿

用例:いまでは未分化でよく増える植物の細胞からなる、がんのようなこぶをカルスという術語でよぶ。〔Ⅴ細胞から個体を製造する〕
『試験管のなかの生命』 1976年 岡田節人
語釈:〔名〕(英 callus)(1)植物体に傷を与えたとき、切り口の細胞が分裂能力をとりもどし、切り口をふさぎ肥大する組織をいう。癒傷(ゆしょう)ホルモンによって形成される。癒傷組織。仮皮。

コメント:第二版には用例が載っておらず、辞書類からの投稿例(1937)よりも新しいですが、文例がないので。

編集部:2009年10月31日付けで、古書人さんに、拓殖・谷田・永野『生物学辞典』(1937)の例をご紹介いただいていますね。(5月28日付けの公開時に語釈を取り違えていたので訂正いたしました)

著書・作品名:試験管のなかの生命

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1976年

著者・作者:岡田節人

掲載ページなど:130ページ本文2行目〔『試験管のなかの生命』岩波新書(青版)958、1976年3月30日 第1刷発行〕

発行元:岩波書店