ぎきさくせん【偽旗作戦】
読者カード 項目 2023年05月06日 公開
用例: | ラザルスが仕掛けたとみられるウイルスのコードを解析した際、一般的には英語の文字列が多い中で突如としてロシア語が現れるといい、カスペルスキーの担当者は「他国の組織による犯行に見せかけた『偽旗作戦』の可能性がある」と指摘する。 |
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『産経新聞(東京朝刊)』 2017年4月27日 | |
語釈: | 〔名〕にせの旗を掲げて相手を目をごまかし攻撃する作戦。また、他の組織を騙って行動を起こし、その結果をその組織のものと見せかける作戦をいう。にせはたさくせん。 |
コメント:新聞記事をみるかぎり、「偽旗作戦」自体、最近使われ出したことばのようで、最初はハッカー界隈で使われた例が目立ちます。
編集部:ロシアによるウクライナ侵攻以来「にせはたさくせん」と読むことも多いようですが、とりあえず新聞での初出から昨年あたりまではルビが振られていないので、明治以降、漢文脈で使われることの多い「偽旗(ぎき)」に倣っておきます。『日経NETWORK』の2019年11月1日号に「フォルスフラッグは、軍の構想に由来する用語です。偽旗作戦と訳されます。別の個人やグループの旗を掲げて行動を起こし、その結果を別の個人やグループのものだと見せかける作戦を指します。リポートでは、ハクティビズムのふりをして国家が実行するサイバー攻撃もあるとしています」とあり、「偽旗」は英語のfalse flagに由来するとしています。
著書・作品名:産経新聞(東京朝刊)
媒体形式:
刊行年(月日):2017年4月27日
著者・作者:
掲載ページなど:26ページ
発行元:産経新聞社