しょっつる【塩汁】
読者カード 用例 2024年06月12日 公開
用例: | 秋田のしょっつる鍋といったほうがわかりよいのであるが、あの素朴にしてつつましやかな塩汁の味も、 |
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『塩の風趣』 1952年 中谷宇吉郎 | |
語釈: | 〔名〕調味料の一種。ハタハタやイワシ、アミなどを塩漬けにしたものから浸み出した上澄(うわずみ)を濾(こ)したもの。秋田地方の特産。 |
コメント:第二版の用例(1954)よりさかのぼります。「塩汁」は、「えんじゅう」「しおじる」「しょっつる」があり、読みは不明ですが語釈から「しょっつる」で。初出「『オール読物』第七巻四号」(昭和二十七(一九五二)年四月一日発行)と「中谷宇吉郎集第七巻(岩波書店)後記」にあります。
編集部:2009年1月15日付けで、末広鉄男さんに、『日本家庭大百科事彙第三巻』(1930)から確例をご紹介いただいています。
著書・作品名:塩の風趣
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1952年
著者・作者:中谷宇吉郎
掲載ページなど:173ページ本文16行目〔『黒い月の世界』、昭和三十三年七月五日発行〕
発行元:東京創元社