日国友の会

パホイホイ

読者カード 項目 2024年06月17日 公開

2023年05月24日 ubiAさん投稿

用例:この山の熔岩は、大別して、二種類に分けられる。一つは「パホエホエ」と呼ばれ、いま一つは「アア」という。(9ページ15行目)パホエホエとアアとは、入り乱れて、どこまでも続いている。(10ページ本文4行目)
『黒い月の世界』 1957年 中谷宇吉郎
語釈:〔名〕《パホエホエ》「なわじょうようがん(縄状溶岩)」に同じ。

コメント:項目が載っていないようなので。デジタル大辞泉「縄状溶岩」は、「⇒パホイホイ溶岩」となっており、デジタル大辞泉「パホイホイ溶岩」の語釈は、「《pahoehoe lava》地表に噴出したマグマが冷えて固まったとき、表面に滑らかな縄状構造が残る溶岩。粘性が低く、変形速度が大きい場合に生成される。縄状溶岩。」となっています。初出「『文藝春秋』第三十五巻第八号」(昭和三十二(一九五七)年八月一日発行)と「中谷宇吉郎集第八巻(岩波書店)後記」にあります。

編集部:第2版では、この語形では立項されませんでした。ちなみに、「縄状溶岩」の語釈は「固結した溶岩で、表面が太い縄をよじったような形状のもの」となっています。

著書・作品名:黒い月の世界

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1957年

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:9ページ15行目、10ページ本文4行目〔『黒い月の世界』、昭和三十三年七月五日発行〕

発行元:東京創元社