こうそううん【高層雲】
読者カード 用例 2024年06月20日 公開
用例: | この土地では、夜明けの日の出るまえと、日没後の夕闇の時期とに、いろいろな形の高層雲がよく見られる。 |
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『黒い月の世界』 1957年 中谷宇吉郎 | |
語釈: | 〔名〕中層または上層の雲。一〇種雲形の一つ。灰色・薄墨色のベール状の雲。普通は全天をおおい、薄いときは太陽や月がおぼろに見える。ふつう二~七キロメートルの中層にみられるが、上層までひろがっていることが多い。おぼろ雲。 |
コメント:第二版には用例が載っておらず、辞書類からの投稿例(1941)よりも新しいですが、一例しかなく、文例がないので。初出「『文藝春秋』第三十五巻第八号」(昭和三十二(一九五七)年八月一日発行)と「中谷宇吉郎集第八巻(岩波書店)後記」にあります。
編集部:2009年12月6日付けで、古書人さんに、藤田仁太郎(編)『英和商工辞典』(1941)の例をご紹介いただいていますね。
著書・作品名:黒い月の世界
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1957年
著者・作者:中谷宇吉郎
掲載ページなど:15ページ本文9行目〔『黒い月の世界』、昭和三十三年七月五日発行〕
発行元:東京創元社