日国友の会

ようへん【窯変】

読者カード 用例 2024年06月21日 公開

2023年05月27日 ubiAさん投稿

用例:火山丘の熔岩の妖しい美しさは、地球という窯(かま)の中でつくられた窯変(ヨウヘン)の美しさである。
『黒い月の世界』 1957年 中谷宇吉郎
語釈:〔名〕(1)陶磁器を焼く際、炎の性質や釉(うわぐすり)の中に含まれている物質などの関係で、釉の色彩光沢が予期しない釉色となること。ひがわり。

コメント:第二版には漢文の例しか載っておらず、投稿例(1928)よりも新しいですが、一例しかないので、とりあえず。初出「『文藝春秋』第三十五巻第八号」(昭和三十二(一九五七)年八月一日発行)と「中谷宇吉郎集第八巻(岩波書店)後記」にあります。

編集部:2009年1月20日付けで、末広鉄男さんに、『日本家庭大百科事彙第二巻』(1928)の例をご紹介いただいていますね。

著書・作品名:黒い月の世界

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1957年

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:27ページ本文18行目〔『黒い月の世界』、昭和三十三年七月五日発行〕

発行元:東京創元社