日国友の会

チューブ

読者カード 用例 2024年06月21日 公開

2023年05月27日 ubiAさん投稿

用例:内部は空洞(チューブ)になる。チューブとはいうが、立って悠々と歩けるくらいのものが珍しくなく、
『黒い月の世界』 1957年 中谷宇吉郎
語釈:〔名〕(英 tube)(4)筒状のもの。サーフィンでいう、波のトンネルなど。

コメント:第二版には用例が載っていないので。ルビでの例です。ランダムハウス英和大辞典「tube 11」 に「((米サーファー俗)) チューブ,パイプ:崩れる波の下にできるパイプ状の空洞」とあるので、別語釈にしなければ「チューブ 4」に相当するでしょうか。初出「『文藝春秋』第三十五巻第八号」(昭和三十二(一九五七)年八月一日発行)と「中谷宇吉郎集第八巻(岩波書店)後記」にあります。

編集部:中空、内部が空洞と言っても、少なくとも人が通れるぐらいの大きさがあるとなれば、いちおう、ご指示のように4の意味が近いと思われますが、なお、用例をさらに集めた上で語釈を検討したいところです。

著書・作品名:黒い月の世界

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1957年

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:28ページ本文4行目〔『黒い月の世界』、昭和三十三年七月五日発行〕

発行元:東京創元社