日国友の会

へんこうけんびきょう【偏光顕微鏡】

読者カード 項目 2024年07月04日 公開

2023年06月04日 ubiAさん投稿

用例:蠟燭氷の原型を、うすい板に切って、偏光顕微鏡の下におき、
『極北の神秘・氷島』 1960年 中谷宇吉郎
語釈:〔名〕偏光を利用して、試料の光学的性質を調べる顕微鏡。上下2枚の偏光板の間に回転載物台があり、下から光を当てて観察する。岩石や鉱物の薄片を調べるのに用いられ、岩石顕微鏡・鉱物顕微鏡ともいう。(デジタル大辞泉「偏光顕微鏡」)

コメント:第二版には項目が載っておらず、辞書類からの投稿例(1935)よりも新しいですが、一例しかなく、文例がないので。初出「『文藝春秋』第三十八巻第四号」(昭和三十五(一九六〇)年四月一日発行)と「中谷宇吉郎集第八巻(岩波書店)後記」にあります。

編集部:2015年5月20日付けで、古書人さんに、『歯科医語辞典 獨・羅・和』(1935)の例をご紹介いただいていますね。

著書・作品名:極北の神秘・氷島

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1960年

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:38ページ上段本文14行目〔『極北の氷の下の町』、昭和四十一年七月一日発行〕

発行元:暮しの手帖社