日国友の会

インディアンペーパー

読者カード 用例 2024年07月12日 公開

2023年06月10日 ubiAさん投稿

用例:版のまだ若い部厚な昔の『大英百科事典』である。インディアン・ペーパーなどまだ使い出さない、懐かしい本物のやつである。〔一〕
『百科事典美談』 1955年 中谷宇吉郎
語釈:〔名〕(洋語 Indian paper)《インデアン‐ペーパー》「インディア‐ペーパー」に同じ。

コメント:第二版に載っている辞書類(1918)以外の文例(1972)よりもさかのぼるので。初出「『図書』第六十八号」(昭和三十(一九五五)年五月五日発行)と「中谷宇吉郎集第八巻(岩波書店)後記」にあります。

編集部:第2版では、服部嘉香・植原路郎『新らしい言葉の字引』(1918)の例が早いのですが、文章例としては三木卓『鶸』(1972)の例よりも17年さかのぼります。ちなみに、「インディアペーパー」の語釈は「(英 India paper)きわめて薄く、しかもじょうぶな印刷用紙。はじめ聖書の印刷に使われたといわれるが、現在は薄手に製本できるため、辞書などに多く用いられる。インディアンペーパー。インディアン紙」となっています。

著書・作品名:百科事典美談

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1955年

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:247ページ本文2行目〔『中谷宇吉郎集第八巻』、二〇〇一年五月七日 第一刷発行〕

発行元:岩波書店