日国友の会

こうばくがに【ー蟹】

読者カード 項目 2024年07月20日 公開

2023年06月13日 ubiAさん投稿

用例:しかしこの蟹とほとんど同じ時期に、「こうばく蟹」といふ小さい蟹も、北陸の沿岸では、たくさん漁れてゐる。(46ページ本文5行目)このこうばく蟹は、ほんたうは、ずはい蟹の雌であって、ただ形がひどく小さいだけの違ひである。(46ページ本文9行目)
『母性愛の蟹』 1958年4月5日 中谷宇吉郎
語釈:〔名〕北陸地方で、雌のずわい蟹をいう。香箱蟹。〔cf.『日本の歳時記』@JapanKnowledge〕

コメント:項目が載っていないようなので。「ずわい蟹」の語釈に、「雌は、コウバクガニ、セイコガニとも呼ばれる。」とあり、日本大百科全書(ニッポニカ)の「コウバクガニ」は、「→ズワイガニ」となっています。「昭和三十三(一九五八)年四月五日発行の『あまカラ』第八十号に標記の題(母性愛の蟹、投稿者注)で発表、没後刊行の『極北の氷の下の町』には「加賀の蟹」と改題して収録」と「中谷宇吉郎集第八巻(岩波書店)後記」にあります。

編集部:第2版では、立項されませんでした。

著書・作品名:母性愛の蟹

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1958年4月5日

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:46ページ本文5行目、46ページ本文9行目〔『あまカラ第八十号』、昭和三十三年四月五日発行〕(国立国会図書館デジタルコレクション)

発行元:甘辛社