日国友の会

えび【海老・蝦・鰕】

読者カード 用例 2024年07月20日 公開

2023年06月14日 ubiAさん投稿

用例:この蓋ひぶたは、蝦にすれば、腰の曲つた胴体に相当するものである。
『母性愛の蟹』 1958年4月5日 中谷宇吉郎
語釈:〔一〕甲殻類十脚(じっきゃく)目に属する長尾類の総称。体は甲羅(こうら)でおおわれ、頭胸部と腹部とに分かれる。頭胸部は円筒状、腹部は七節に区切られ、末端の節は扇状の尾となる。頭胸部には一対の柄のある眼、二対の触角、五対の口器、五対の胸脚がある。二対の触角のうち第二触角は非常に長い。腹部は筋肉が発達し、五対の遊泳脚がある。幼生は変態して成長する。海水、または淡水にすみ、珪藻(けいそう)やプランクトンなどを食べる。食用として重要な水産資源。イセエビ、クルマエビ、シバエビ、アカエビ、モエビ、サクラエビ、ヌマエビなどの種類がある。うみのおい。うみのおきな。かいろう。

コメント:第二版には非常に古い用例(918頃、鰕)(934頃、鰕、海老)しかなく、漢字欄にある「蝦」表記の例がないので。

編集部:第2版では、『本草和名』(918頃)から「鰕」の例が、『十巻本和名類聚抄』(934頃)から「鰕」と「海老」の例が引かれていますが、「蝦」の例を添えることができませんでした。

著書・作品名:母性愛の蟹

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1958年4月5日

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:47ページ本文7行目〔『あまカラ第八十号』、昭和三十三年四月五日発行〕(国立国会図書館デジタルコレクション)

発行元:甘辛社