日国友の会

ふる【降】

読者カード 用例 2024年07月24日 公開

2023年06月17日 ubiAさん投稿

用例:その札幌では、八月の初めになると、もう霧の降る晩がある。
『北海道の夏』 1939年 中谷宇吉郎
語釈:〔自ラ五(四)〕(2)霜や露が地表に生ずる。おりる。

コメント:語釈(2)に「霜や露が地表に生ずる。おりる。」とあり、第二版の用例(1603~04)より新しいですが、「霧」の例がないので。大辞林第四版「降る 1」には、「空から雨・雪などが落ちてくる。露・霜・霧などにもいう。」とあります。後記に、「昭和十四年八月 東京帝大新聞」とあります。

編集部:第2版では、『日葡辞書』(1603-04)の例が添えてあり、語釈もそれによっていると思われますが、「霧」についても「降る」というわけですね。

著書・作品名:北海道の夏

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1939年

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:35ページ本文5行目〔『續冬の華』、昭和十五年七月五日 初版發行、昭和十六年十月十五日 五版發行〕

発行元:甲鳥書林