日国友の会

ちゅうせいし【中性子】

読者カード 用例 2024年07月28日 公開

2023年06月18日 ubiAさん投稿

用例:宇宙線、中性子、陽電子、重い水、元素の人工轉換、人工放射能と、
『科學時評』 1935年 中谷宇吉郎
語釈:〔名〕原子核を構成する素粒子の一つ。記号10nまたはn 質量は陽子よりわずかに大きく、電気的には中性。半減期一二・八分で陰電子崩壊(β-崩壊)により陽子となるので天然には単独では存在しない。核反応によって発生し、放射性核種の製造、放射化分析、中性子線回折による結晶構造の研究などに広く用いられる。ニュートロン。

コメント:第二版には用例が載っておらず、辞書類からの投稿例(1935)と同じ年ですが、文例の投稿例(1937)よりもさかのぼるので。文末に、「昭和十年二月、東京朝日」とあります。

編集部:2005年9月16日付けで、末広鉄男さんに、石原純『理化学辞典』(1935)の例をご紹介いただいていますね。

著書・作品名:科學時評

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1935年

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:117ページ3行目〔『日本の科学』、昭和十五年八月二十三日 發行〕

発行元:創元社