きりばこ【霧箱】
読者カード 用例 2024年07月28日 公開
| 用例： | この方法によると、霧函內に置いた厚さ一糎位の鉛板を平氣で突き拔けてゐる粒子の樣子が「目に見える」やうになつた。 |
|---|---|
| 『科學時評』 1935年 中谷宇吉郎 | |
| 語釈： | 〔名〕「ウィルソンの霧箱（きりばこ）」に同じ。 |
コメント：第二版には用例が載っていないので。文末に、「昭和十年二月、東京朝日」とあります。
編集部：第2版では、用例を添えることができませんでした。ちなみに、「ウィルソンの霧箱」の語釈は「電子や陽子などの素粒子の飛跡を観察し記録する装置。過飽和水蒸気を満たした箱で、粒子の飛跡に生じたイオンを核として発生する霧が、飛跡に沿って白い線となって現われる。一九一一年イギリスのウィルソン〔二〕が発明」となっています。
著書･作品名：科學時評
媒体形式：単行本
刊行年（月日）：1935年
著者･作者：中谷宇吉郎
掲載ページなど：119ページ本文1行目〔『日本の科学』、昭和十五年八月二十三日 發行〕
発行元：創元社