日国友の会

びせきぶん【微積分】

読者カード 用例 2024年07月29日 公開

2023年06月20日 ubiAさん投稿

用例:江戸時代に関考和のやうな人が出て、ニュートンよりも早い頃微積分を發見したといふ風なことがよくいはれますが、
『日本の科學』 1940年 中谷宇吉郎
語釈:(2)「びせきぶんがく(微積分学)」の略。

コメント:第二版では辞書類(1889)のみで、文例が載っていないので。(2)の例といえるでしょうか。

編集部:ここは、微分と積分を合わせた学問の原理・体系を発見したと見做せますので、2の例と考えられますね。第2版では、藤沢利喜太郎『数学ニ用ヰル辞ノ英和対訳字書』(1889)の例が添えられています。ちなみに、「微積分学」の語釈は「微分と積分とに関する数学的理論。微分に関する微分学、積分に関する積分学、および微分と積分との関連を論じる第三の部分から成る。微分積分学。微積分。微積」となっています。

著書・作品名:日本の科學

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1940年

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:15ページ本文13行目〔『少年少女科学 理化学篇 修訂版』、昭和十五年二月一日 初版發行 昭和十九年八月五日 六版發行〕(国立国会図書館デジタルコレクション)

発行元:冨山房