日国友の会

せいきょく【正極】

読者カード 語釈 2024年08月01日 公開

2023年06月21日 ubiAさん投稿

用例:電気火花は正極から負極に向つて枝分れするといふことの説明を試みたのである。
『雷硏究の側面史』 1939年 中谷宇吉郎
語釈:〔名〕対となる二つの電極のうち、電位の高い方の電極。ふつう、電池のプラスの電極についていう。陽極。プラス極。(デジタル大辞泉「正極 1」)

コメント:この語釈では載っていないようなので。「正極」の語釈は、「電池で電流の出てくるほうの極をいう。一般に陽極と呼ばれているが、電気分解では使う側から見て電流の流れ込む極を陽極と呼んでいるので、これと区別するための称。」とあり、この例では電池のことではなく、デジタル大辞泉「正極 1」の「対となる二つの電極のうち、電位の高い方の電極。」のことでしょうか。「後書」に、「昭和十四年五月 科學」とあります。

編集部:語釈全体を、用例に基づいて整理した方がよさそうですね。

著書・作品名:雷硏究の側面史

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1939年

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:87ページ本文9行目〔『第三冬の華』、昭和十六年九月廿五日發行〕

発行元:甲鳥書林