日国友の会

びっちり

読者カード 用例 2024年08月02日 公開

2023年06月22日 ubiAさん投稿

用例:軟い苔がびつちりと地を蔽つてゐる。
『古寺随想』 1940年 中谷宇吉郎
語釈:〔副〕すきまなく、一面に詰まっているさまを表わす語。びっしり。

コメント:投稿例(2000)よりもさかのぼります。「後書」に、「昭和十五年十二月 改造」とあります。

編集部:2008年7月30日付けで、末広鉄男さんに、菜摘ひかる『恋は肉色』(2000)の例をご紹介いただいていますが、60年さかのぼります。

著書・作品名:古寺随想

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1940年

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:247ページ本文7行目〔『第三冬の華』、昭和十六年九月廿五日發行〕

発行元:甲鳥書林