てんぴょうぶんか【天平文化】
読者カード 用例 2024年08月02日 公開
用例: | さうしなくては此の盧舍那佛に殘つた唯一の天平文化の名殘りを見ることが出來ないといふので、 |
---|---|
『古寺随想』 1940年 中谷宇吉郎 | |
語釈: | 〔名〕天平年間(七二九~七四九)、聖武天皇(在位七二四~七四九)を中心に展開された貴族文化。盛唐の影響が強く、仏教美術の黄金時代で、金銅像・木像のほか塑像・乾漆像が製作される。東大寺法華堂の諸仏、戒壇院の四天王像がとくに有名。工芸では正倉院御物に国際性に富んだすぐれた作品がみられる。歴史書として「古事記」「日本書紀」、地誌として「風土記」、文学として「万葉集」「懐風藻」がある。 |
コメント:第二版には用例が載っておらず、投稿例(1930)よりも新しいですが、一例しかないので、とりあえず。「後書」に、「昭和十五年十二月 改造」とあります。
編集部:2007年11月28日付けで、末広鉄男さんに、『日本家庭大百科事彙第三巻』(1930)の例をご紹介いただいています。
著書・作品名:古寺随想
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1940年
著者・作者:中谷宇吉郎
掲載ページなど:252ページ本文3行目〔『第三冬の華』、昭和十六年九月廿五日發行〕
発行元:甲鳥書林