日国友の会

ねつようりょう【熱容量】

読者カード 用例 2024年08月02日 公開

2023年06月23日 ubiAさん投稿

用例:固體表面への熱の傳導は、勿論その物質の熱傳導度と、熱容量と、それからその物體の溫度とによつて決まる。
『樹氷の世界』 1942年 中谷宇吉郎
語釈:〔名〕ある物体の温度を摂氏一度上昇させるのに要する熱量。均質な物体では比熱と質量との積に等しい。

コメント:第二版に載っている辞書類(1888)以外の文例(1952)よりもさかのぼるので。初出紙誌の情報はなく、タイトル下に「昭和十七年六月」とあります。

編集部:第2版では、山口鋭之助『物理学術後和英仏独対訳字書』(1888)の例が早く、文章例としては、安部公房『水中都市』(1952)の例よりも10年さかのぼります。

著書・作品名:樹氷の世界

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1942年

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:306ページ本文6行目〔『樹氷の世界』、昭和十八年九月二十日 初版發行〕

発行元:甲鳥書林