日国友の会

かんしつきゅうかんだんけい【乾湿球寒暖計】

読者カード 項目 2024年08月05日 公開

2023年06月23日 ubiAさん投稿

用例:乾濕球寒暖計の乾球と思つてゐた方が實は濕球になつてゐるので、これでは話にならない。
『樹氷の世界』 1942年 中谷宇吉郎
語釈:〔名〕「かんしつきゅうしつどけい(乾湿球湿度計)」に同じ。

コメント:項目が載っていないようなので。初出紙誌の情報はなく、タイトル下に「昭和十七年六月」とあります。

編集部:第2版では、この語形では立項されませんでした。ちなみに、「乾湿球湿度計」の語釈は「湿度の測定に用いられる一対の寒暖計をいう。一つは寒暖計そのもの、他方は感部の球部を薄いガーゼ等で包み、その一端を水壺につけ、球部の表面から絶えず水分が蒸発するように工夫されたもの。前者を乾球、後者を湿球といい、両者の示度の差から湿度が求められる。乾湿計」となっています。

著書・作品名:樹氷の世界

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1942年

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:320ページ本文2行目〔『樹氷の世界』、昭和十八年九月二十日 初版發行〕

発行元:甲鳥書林