日国友の会

けんぜんなるせいしんはけんぜんなるしんたいにやどる【健全なる精神は健全なる身体に宿る】

読者カード 用例 2024年08月09日 公開

2023年06月29日 ubiAさん投稿

用例:それは、「健全な精神は健全な身體に宿る」といふ諺が、西哲の言として日本で通用してゐるが、それは元来の意味を誤解してゐるのだといふのである。
『健全な精神』 1939年 中谷宇吉郎
語釈:(ローマの詩人ユウェナリス(Juvenalis)の風刺詩集から)からだが健康であれば、精神もそれに伴って健康であるの意。詩句の文脈の中では「人は、神に対して『健全なる身体に宿った健全なる精神』(Mens sana in corpore sano)が与えられるよう祈るべきだ」の意である。

コメント:投稿例(1906)よりも新しいですが、「身体」の例が一例しかないので。文末に、「昭和十四年、東京日日」とあります。

編集部:2011年2月21日付けで、古書人さんに、藤井乙男『俗諺論 全』(1906)から、「健全なる精神は健全なる身体に宿る」の例をご紹介いただき、第2版では、本庄陸男『白い壁』(1934)から「健全な精神は健全な肉体に宿る」が引かれていますね。

著書・作品名:健全な精神

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1939年

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:198ページ本文1行目〔『日本の科学』、昭和十五年八月二十三日 發行〕

発行元:創元社