けんぜんなるせいしんはけんぜんなるしんたいにやどる【健全なる精神は健全なる身体に宿る】
読者カード 用例 2024年08月09日 公開
用例: | それは、「健全な精神は健全な身體に宿る」といふ諺が、西哲の言として日本で通用してゐるが、それは元来の意味を誤解してゐるのだといふのである。 |
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『健全な精神』 1939年 中谷宇吉郎 | |
語釈: | (ローマの詩人ユウェナリス(Juvenalis)の風刺詩集から)からだが健康であれば、精神もそれに伴って健康であるの意。詩句の文脈の中では「人は、神に対して『健全なる身体に宿った健全なる精神』(Mens sana in corpore sano)が与えられるよう祈るべきだ」の意である。 |
コメント:投稿例(1906)よりも新しいですが、「身体」の例が一例しかないので。文末に、「昭和十四年、東京日日」とあります。
編集部:2011年2月21日付けで、古書人さんに、藤井乙男『俗諺論 全』(1906)から、「健全なる精神は健全なる身体に宿る」の例をご紹介いただき、第2版では、本庄陸男『白い壁』(1934)から「健全な精神は健全な肉体に宿る」が引かれていますね。
著書・作品名:健全な精神
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1939年
著者・作者:中谷宇吉郎
掲載ページなど:198ページ本文1行目〔『日本の科学』、昭和十五年八月二十三日 發行〕
発行元:創元社