日国友の会

きくか【菊科】

読者カード 用例 2024年08月17日 公開

2023年07月02日 ubiAさん投稿

用例:イヌリン〈略〉ダリヤ、キクイモ等のキク科植物の地下莖、
『科學用語辭典』 1951年 矢島祐利 石田周三 編
語釈:〔名〕双子葉植物の科名。顕花植物の中では最も大きな科の一つで、約九〇〇属、一万三〇〇〇種以上あるといわれ、世界に広く分布する。多くは草本。葉は普通互生し托葉がない。小花が花床に多数集まって頭状花序をつくり、そのまわりを総苞が瓦状に取り巻くか、またはこの頭状花序が主軸に多数ついて総状、または散房花序になることがある。小花には、放射相称の筒状花と左右相称の舌状花があり、一般に、後者が頭状花序の外側にあって雌しべのみをもち、前者がその内側に配列されて両性である。小花は普通五数性。〈略〉花冠は筒状に合着し、先端が五裂する。雄しべは五本。子房は下位で二心皮からなり一室。各室に一個の卵子をもつ。種子には胚乳がない。キク、アザミ、タンポポはこの仲間に属する。また、一般にこの仲間は雑草性で、ブタクサ、セイタカアワダチソウ、ヒメジョオンなどの外来の雑草が路傍や空地に多く見られる。学名はCompositae またはAsteraceae

コメント:第二版では辞書類(1884)のみの一例しか載っていないので。

編集部:第2版では、岩川友太郎『生物学語彙』(1884)の例が添えられています。

著書・作品名:科學用語辭典

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1951年

著者・作者:矢島祐利 石田周三 編

掲載ページなど:6ページ右列26行目〔『科學用語辭典』アテネ文庫153、昭和二六年五月二〇日 發行〕(国立国会図書館デジタルコレクション)

発行元:弘文堂