日国友の会

ウイルス

読者カード 用例 2024年08月17日 公開

2023年07月02日 ubiAさん投稿

用例:ビルス(virus)細菌を濾して集める特別のフルイの目を通過し、光を使う顕微鏡では見えない程度に小さい生物。〈以下略〉
『科學用語辭典』 1951年 矢島祐利 石田周三 編
語釈:〔名〕(ドイツ Virus 元来ラテン語)((ビールス・ヴィールス)) (1)濾過性病原体。細菌濾過器を通過し、電子顕微鏡でないと見られない微粒子。核酸としてDNAかRNAの一方をもち、遺伝物質のみから複製される。大部分はエネルギー生産系を欠き、宿主のリボゾームを蛋白質合成に利用する。寄生する宿主によって動物ウイルス、昆虫ウイルス、植物ウイルス、細菌ウイルスに大別される。天然痘、麻疹、狂犬病、流行性脳炎などのウイルスは、人間に対して病原性をもつ。

コメント:投稿例(1948、ヴイルス)よりも新しいですが、「ビルス」表記の例がないようなので。項目名からですが。

編集部:「ビールス」の例は、2005年9月6日付けで、古書人さんに、『注解英和科学用語辞典』(1952)の例をご紹介いただいていますが、「ビルス」はこれが初めてですね。

著書・作品名:科學用語辭典

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1951年

著者・作者:矢島祐利 石田周三 編

掲載ページなど:56ページ左列下から9行目〔『科學用語辭典』アテネ文庫153、昭和二六年五月二〇日 發行〕(国立国会図書館デジタルコレクション)

発行元:弘文堂