日国友の会

スルファミンざい【ー剤】

読者カード 項目 2024年08月25日 公開

2023年07月10日 ubiAさん投稿

用例:その頃は、ズルファミン剤はあったけれども、
『中谷さんと私の短歌』 1966年 湯川秀樹
語釈:〔名〕「サルファざい(─剤)」に同じ。

コメント:第二版の用例(1962)より新しいですが、表記が異なるので。「スルファミン」の投稿例(1948、ズルファミン)に同じ表記があります。

編集部:第2版では、藤枝静男『ヤゴの分類』(1962)の例が添えられていますね。「ズルファミン」という語形については、けっこう散見されるので誤植ではないと考えると、読みについてはドイツ語由来の可能性を検討すべでしょうね。ちなみに、「サルファ剤」の語釈は「(サルファは英 sulfa, sulpha)病原菌の増殖を食いとめ、正常細胞の防御機能を発揮させる作用をもつ合成化学療法剤。ブドウ球菌・連鎖球菌・肺炎双球菌・髄膜炎菌・淋菌・大腸菌・赤痢菌・サルモネラ菌などに対して強い効力をもつが副作用も強い。スルファ剤。スルファミン剤」となっています。

著書・作品名:中谷さんと私の短歌

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1966年

著者・作者:湯川秀樹

掲載ページなど:6ページ上段本文6行目〔『中谷宇吉郎随筆選集第2巻 月報2』、昭和41年8月〕

発行元:朝日新聞社