日国友の会

さいぼうまく【細胞膜】

読者カード 用例 2024年08月29日 公開

2023年07月21日 ubiAさん投稿

用例:例へば根の細胞膜を透して、肥料成分が瀰散(デイフユージヨン)に類似の經過で吸收される速度などの中には、
『稻の一日』 1946年 中谷宇吉郎
語釈:〔名〕(1)「さいぼうへき(細胞壁)」の旧称。

コメント:第二版では辞書類(1872)のみで、文例が載っていないので。植物の細胞なので、(1)の例になるでしょうか。「後書」に、「昭和二十一年十二月 世界」とあります。

編集部:第2版では、奥山虎章『医語類聚』(1872)の例が添えられていますね。ちなみに、「細胞壁」の語釈は「植物細胞の最外層をおおう多糖質の膜。細胞を保護し、その形を保たせる。古くは細胞膜と呼ばれた」となっています。

著書・作品名:稻の一日

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1946年

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:85ページ本文4行目〔『楡の花』、昭和二十三(一九四八)年八月三十日發行〕

発行元:甲文社