日国友の会

とじゅく【登熟】

読者カード 用例 2024年08月29日 公開

2023年07月22日 ubiAさん投稿

用例:開花や登熟の時期が穗によつて時間的にずれてゐるので、
『稻の一日』 1946年 中谷宇吉郎
語釈:〔名〕(「と」は「登」の慣用音)穀類などが、出穂のあと成熟していくこと。とうじゅく。

コメント:第二版では辞書類(1876)のみで、文例が載っていないので。「登熟」は「とじゅく」と「とうじゅく」で立項されていますが、読みは不明なので、とりあえず「とじゅく」で。「後書」に、「昭和二十一年十二月 世界」とあります。

編集部:第2版では、萩原乙彦『音訓新聞字引』(1876)の例が添えられていますね。

著書・作品名:稻の一日

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1946年

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:87ページ本文7行目〔『楡の花』、昭和二十三(一九四八)年八月三十日發行〕

発行元:甲文社