日国友の会

さお【桿】

読者カード 語釈 2024年09月02日 公開

2023年07月25日 ubiAさん投稿

用例:强風に耐へるやうな丈夫な桿の小⿆を作るのに、
『稻の一日』 1946年 中谷宇吉郎
語釈:植物の茎をいう。

コメント:第二版の用例(1254)(室町末~近世初)より新しいですが、近代の例がなく、語釈にない小麦の例なので、とりあえず。「後書」に、「昭和二十一年十二月 世界」とあります。

編集部:「(1)竹や木の枝葉を取り去った細長い幹」の例としてご投稿いただいていますが、2版の例は確かに竹と木の例と考えられるものの、それと小麦の茎とはやはり区別したいところですね。イネ科の植物の中空の茎を「棹」と呼ぶこともあるようですが、なお精査のうえ、別ブランチを考えたいところです。

著書・作品名:稻の一日

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1946年

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:97ページ本文9行目〔『楡の花』、昭和二十三(一九四八)年八月三十日發行〕

発行元:甲文社