日国友の会

とうゆ【桐油】

読者カード 用例 2024年09月06日 公開

2023年08月01日 ubiAさん投稿

用例:單に細い炭素の粉が欲しいのならば、桐油を燃して作つた煤でもよいはずである。
『硯と墨』 1946年 中谷宇吉郎
語釈:(1)「きりあぶら(桐油)」に同じ。

コメント:第二版では辞書類(1484)のみで、文例が載っていないので。「桐油」は、「きりあぶら」「きりゆ」「とうゆ」で立項されていますが、読みが不明なのでとりあえず「とうゆ」で。「後書」に、「昭和二十一年十二月 座右寶」とあります。

編集部:第2版では、漢籍のほかに『温故知新書』(1484)の例が添えられています。ちなみに、「きりあぶら」の語釈は「乾性油の一つ。日本産のものはアブラギリの種子からとったもので、黄色または橙(だいだい)色の液体。傘、油紙など防湿に用いられる。中国産のものはシナアブラギリの種子からとったもので、黄色または黄褐色の液体。塗料、薬用、リノリウムなどに用いられる。とうゆ。きりゆ」となっています。

著書・作品名:硯と墨

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1946年

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:65ページ本文3行目〔『楡の花』、昭和二十三(一九四八)年八月三十日發行〕

発行元:甲文社