日国友の会

にほんじゅうけつきゅうちゅう【日本住血吸虫】

読者カード 用例 2024年09月26日 公開

2023年08月23日 ubiAさん投稿

用例:日本住血吸虫(ラSchisostamum jajponicum)人を始めウシ、ウマ、ブタ、イヌ、ネコ等殆んど總ての哺乳動物の門脉系血液中に寄生する吸虫。
『科學用語辭典』 1951年 矢島祐利 石田周三 編
語釈:〔名〕住血吸虫科の扁形動物。人畜の血管内、特に門脈系に寄生する吸虫で、日本ではじめて発見された。体は糸状で、体長は七~二一ミリメートル。雄は乳白色で、体の後半部には雌を抱くための特別の管(抱雌管)をそなえる。雌は暗褐色で、雄より大きく、一二~二三ミリメートル。中間宿主はミヤイリガイで、幼虫であるセルカリアは水中を泳ぎ、人畜の皮膚から侵入する。日本ではいくつかの地域で重要な風土病として病害を与えるほか、東南アジアにも広く分布する。学名はSchistosomajaponicum

コメント:第二版には用例が載っておらず、投稿例(1906)よりも新しいですが、一例しかないので、とりあえず。項目名からですが。

編集部:2004年11月23日付けで、古書人さんに、土屋岩保『日本住血吸蟲病ニ就テ』 (1906)の例をご紹介いただいていますね。

著書・作品名:科學用語辭典

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1951年

著者・作者:矢島祐利 石田周三 編

掲載ページなど:50ページ左列下から7行目〔『科學用語辭典』アテネ文庫153、昭和二六年五月二〇日 發行〕(国立国会図書館デジタルコレクション)

発行元:弘文堂