ちしいんし【致死因子】
読者カード 用例 2024年10月04日 公開
用例: | 致死因子(lethal gene)それをもつと個体が生き得ないか、生きても不完全な生活しかできぬような遺伝因子。 |
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『科學用語辭典』 1951年 矢島祐利 石田周三 編 | |
語釈: | 〔名〕「ちしいでんし(致死遺伝子)」に同じ。 |
コメント:第二版には用例が載っておらず、投稿例(1937)よりも新しいですが、一例しかないので、とりあえず。
編集部:2010年7月27日付けで、古書人さんに、拓殖・谷田・永野『生物学辞典』(1937)の例をご紹介いただいていますね。ちなみに、「致死遺伝子」の語釈は「生物の寿命を決定する遺伝子の一つ。胚子期または幼生の一時期に死をひき起こす遺伝子。優性致死遺伝子は、その遺伝子をもつ個体すべてを死に致らしめる。劣性致死遺伝子は、ホモ(同型)の場合にのみ致死作用を示す。黄色マウスやヒトの魚鱗癬・色素性乾皮症、カナリヤの毛冠性、マツバボタンの優性白色花など。致死因子」となっています。
著書・作品名:科學用語辭典
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1951年
著者・作者:矢島祐利 石田周三 編
掲載ページなど:44ページ右列5行目〔『科學用語辭典』アテネ文庫153、昭和二六年五月二〇日 發行〕(国立国会図書館デジタルコレクション)
発行元:弘文堂