日国友の会

らししょくぶつ【裸子植物】

読者カード 用例 2024年10月04日 公開

2023年08月30日 ubiAさん投稿

用例:裸子植物(ラ Gymnospermae)花に花びらなく、卵をつつむ胚嚢が子房に被われずに露出している顕花植物。マツ、スギ、イチョウ、ソテツの類。
『科學用語辭典』 1951年 矢島祐利 石田周三 編
語釈:〔名〕種子植物門の一亜門。胚珠が心皮に包まれず裸出している。茎は真正中心柱をなし、木部にはマオウ類以外は導管がなく、仮導管が主要素をなしている。光合成による独立栄養を営む木本で、植物社会の主要素として繁茂しているものが多い。有性生殖は、植物体(複相)にできた大胞子嚢(のう)と小胞子嚢に相当する球花の中で、減数分裂を経て花粉(単相)と卵子(単相)ができ、花粉は珠孔から直接卵子との合体によって種子を作り、種子の散布、発芽によって個体を殖やす。この仲間は大別して、シダ種子植物類、ソテツ類、ベネチテス類、コルダイテス類、イチョウ類、松柏類、マオウ類の七綱になり、多くの化石植物が含まれる。

コメント:第二版の用例(1886)よりも新しいですが、一例しかないので、とりあえず。

編集部:第2版では、松村任三『植物学語鈔』(1886)の例が添えられています。

著書・作品名:科學用語辭典

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1951年

著者・作者:矢島祐利 石田周三 編

掲載ページなど:71ページ右列下から2行目〔『科學用語辭典』アテネ文庫153、昭和二六年五月二〇日 發行〕(国立国会図書館デジタルコレクション)

発行元:弘文堂