日国友の会

さいぼうまく【細胞膜】

読者カード 用例 2024年10月17日 公開

2023年09月07日 ubiAさん投稿

用例:植物では細胞膜のない細胞は普通でないが動物では細胞膜のない細胞が普通である。〔第一部・二〕(7ページ本文14行目)セルロースだけが細胞膜をつくつてゐるといつてよい。〔第二部・三〕(121ページ12行目)
『生命と物質―植物の生活から―』 1940年 服部靜夫
語釈:〔名〕(1)「さいぼうへき(細胞壁)」の旧称。

コメント:第二版では辞書類(1872)のみで、文例が載っていないので。「細胞壁」の語釈にある、「古くは細胞膜と呼ばれた。」ことがわかる例だと思います。

編集部:第2版では、奥山虎章『医語類聚』(1872)の例が添えられています。ちなみに、「細胞壁」の語釈は「植物細胞の最外層をおおう多糖質の膜。細胞を保護し、その形を保たせる。古くは細胞膜と呼ばれた」となっていますね。

著書・作品名:生命と物質―植物の生活から―

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1940年

著者・作者:服部靜夫

掲載ページなど:7ページ本文14行目、121ページ12行目〔岩波新書66、昭和十五年五月三十日 第一刷發行 昭和二十四年五月二十日 第三刷發行〕

発行元:岩波書店