日国友の会

ねつりきがくのほうそく【熱力学の法則】

読者カード 用例 2024年10月20日 公開

2023年09月08日 ubiAさん投稿

用例:原形質の中で動きが起るためには當然熱力學の法則に從つてエネルギーの出入が起らねばならない。〔第一部・四〕
『生命と物質―植物の生活から―』 1940年 服部靜夫
語釈:熱力学の基礎となっている根本法則。第一法則は、熱はエネルギーの一形態であるという考えに立ち、エネルギー保存の法則を熱現象にまで広げたもの。第二法則は、高温から低温への熱の移動は不可逆で、その逆の変化を起こすためには外からエネルギーを与えなければならないということ。熱現象の不可逆性。第三法則は、絶対温度が零度の極限で、どんな物質のエントロピーも零になるということ。

コメント:第二版には用例が載っておらず、投稿例(1933)よりも新しいですが、一例しかないので、とりあえず。

編集部:2020年10月24日付けで、寺田寅彦『科學と文學』(1933)の例をご紹介いただいていますね。

著書・作品名:生命と物質―植物の生活から―

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1940年

著者・作者:服部靜夫

掲載ページなど:19ページ本文13行目〔岩波新書66、昭和十五年五月三十日 第一刷發行 昭和二十四年五月二十日 第三刷發行〕

発行元:岩波書店